月バウ バンディート

１１時公演の「バンディート」観劇しました
今日は久しぶりの観劇なので
結構うだうだ書いています
ネタバレもあります
思い違いもあります
それでも、自分への記憶ネタとして
書き留めなので、よかったらぞうど

最近なんとなく、お芝居にしても、ショーにしても
荻田浩一のショーがみたいな～とか
彼の作品をを懐かしく思っていた



といっても、私が宝塚ファンになって舞台をみたのは
凰稀かなめさんのバウ「凍てついた明日」
雪組ショー「ソロモンの指輪」
だけで、あとは映像のみですが・・


今日の月組バウ公演「バンディート」は
荻田浩一のエッセンスがかおるような
そんな作品だった（ような気がする）


大野センセの脚本・演出
まったくのオリジナルだけどね

主人公の生き様が、ヒーローぽくなくて
本当に身近にいる青年
でも、心に傷をもっていて、
その生々しい痛みを超えて生きていく
そういう姿は、荻田作品と通じるところを
見出すのだけど・・

荻田作品（マラケシュ・凍てついた明日）と
大野作品（前田慶次・夢の浮橋）を比べると
前者は登場人物に泣かされたり、やりきれない思いをさせられたりと
観劇の感は暗く重い
でも、もう一度見たいと思わせる、どこか痛い感覚に共感を呼ぶ内容だった
後者は何度でも見たい、と思うのは同じでも
作品の持ち味は陽ってところで
作者カラーは真逆

前田慶次も、最終的に壮一帆さんの持ち味で
さわやかに、見終わったしね




とにかく、「バンディート」
ハードボイルド風でマフィアや、山賊
憲兵、悪徳ホテルに高慢な貴族等多数出てる
パンフでは大戦後の占領政策が、英国軍で
連合国ゆえの指導力不足が
この国の混乱が深まったそう
実際そういったエピソードももっている

そういう社会状況の上での山賊の首領となったジュリアーノ
彼と敵対しながらも、陰に表に庇う？
アメリカから来たマフィアのヴィトー（宇月 颯)

この二人のからみ方が良いね、
ナイフの戦いなんて一番の見せ場かな

このお芝居のテーマは「裏切り」「仲間」「本気」「自立」とか

ジュリアーノは、故郷でユダヤ人の恋人がナチスに
連れ去られて、これを阻止できなかった事に
傷ついている

だから故郷を捨て去れ、シチリアに来たけれど・・
田舎からの移民ってことで、ホテル支配人から罪をかぶらされたため、逃亡
結果農民たちや盗賊から、山賊の首領へと祭り上げられ
うやむやに山賊家業（貴族の誘拐を行い、身代金を奪う）を行うも
恋人も守れなかった自分に仲間を守れるのか
ジレンマに陥った時、彼の友人でもあるロンバルトが、
山賊を辞めてもいい、と進めてくれる

ヴィトーもニューヨークで、仲間を裏切ったためアメリカに居ることができず
シチリアに来た身分
同じ傷を持つジュリアーノの理解者


アマーリアやジュゼッペ（一樹さん）と共に、マフィアのヴィトーが
ジュリアーノにその時々に進む道を示してくれる
そして、山賊の仲間とともに行動をすると、
仲間を捨てておけないと心を決める




ジュリアーノの子分の一人がガスパレ・ピショッタ（朝美 絢が
ジュリアーノを裏切ることになる
マフィアと結んだ貴族のたくらみに乗ってジュリアーノたちの仲間が
農民たちを殺してしまった

世間はジュリアーノ達を非難し、ジュリアーノは対応を迫られる

ガスパレ・ピショッタたちを示唆した、アントニオ伯爵にけじめをとらせるため
カメラマンのマイケルスターンの立会いの下
ロシアンルーレットを強制させる
も、卑怯な伯爵はジュリアーノを殺す

伯爵やその他貴族は、今までの悪行がたたってマフィアたちに食い物にされ
落ちぶれていくことになり

残された、仲間やシチリアの人たちはジュリアーノの反逆の精神を
自分たちもやれるんだ、という誇りに変えて生きていくことに

死んだと思わせたジュリアーノはアメリカ人のカメラマンと共にシチリアを離れ
新しい人生を歩む


てな明るい希望に向けて、旅立つという
ほっこりするエンドになってます


確かに恋心満載の早乙女わかばちゃんとのシーンはあったけど
その後に発展しなかったし
わかばちゃんヒロインっていう雰囲気でなかったしね

ジュリアーノを囲む仲間や、マフィアのヴィトーとの方が
よっぽどラヴ満載っだよ

月曜日もう一度見に行きたいけど
自重（＞＜）

そう、そう、
前田慶次では黒馬　松風が舞台ではっちゃけていたけど
今回は、意外とおとなしく走っていた、
サイドカー付きバイクでした
例