バウ公演「春雷」

お久しぶりの更新です
１７日以来です

昨日はバウ公演「春雷」を観劇してきました


引っ越しの片付けも中途半端なまま
でも手に入れたチケットを、
今度こそ手放すまいと思い
雨の中、宝塚に行ってきました

と言うのも、梅芸全ツを見送ったので

なんかもう・・
舞台の上はキラキラ
もちろんポスターの３人はキレイを超越していますけど
若手のジェンヌさん達も、本当に輝いていました

春雷　舞台の上にはリアルな大樹が枝を広げて立っています
春や夏には緑のスクリーンが降りて季節感を出しています

窓枠をつり降ろしてきて、室内を表してます

シンプルな舞台ですが、ワールハイムの田舎の雰囲気が
良く出てました
ここで繰り広げる愛の行方は、感動的

引っ越しの疲れも飛ぶ、一時の
安らぎ？　現実逃避ができました

帰宅すると本箱６個（トランクルームに預けていた）
が届いていました
また　整理か・・・




以下、ネタバレよろしかったら  どうぞ

彩凪翔君の主演は「灼熱の彼方」を見ています
あれから・・何年？
勢いが前面に出ていた時から
今回のウェルテル役、良い味だしてました

ロッテ（大湖せしる＊キレイだね～）と出会うとすぐ
恋に落ちるウェルテル
冒頭から激しい
でも、ロッテには婚約者がいる、と言い渡されている
しかし、側にいないので頻繁に会うと感情は高まるばかり

ウェルテルの所の小作人ロルフ（真那春人）とサビーネは身分違いの恋人
身分を越えて一緒になるためアメリカへ行こうと・・
そんな二人に自分を投影して、応援するウェルテル

しかし、婚約者のアルベルトが帰り
自分の居場所がないと、ウェルテルは帰っていく
けれども宮廷での仕事は上手くいかず
落ち込むウェルテル
そんな彼の元に届く手紙は・・
上司の嫌みで握り潰される

仕事に行きづまった彼は、
一緒になろう・・とロッテの元にもどろうとしたが、
その時はロッテとアルベルトの結婚式だった

で、ここから！！
ここからがこのお芝居が良いの

ロッテの婚約者アルベルト（鳳翔大）が、尊大で
お貴族様で、でもロッテを愛していて
ちょっとツンデレで、しかし仕事には厳しい人

を演じていて、このような彼がいるからこの三角関係が
良い感じにピリオドを打てたです

一方のロルフは駆け落ちしたけど、
山越えで足を滑らせたサビーネが死に、
ロルフは裁判の結果死刑となるの

ここでもウェルテルは、ロルフの弁護をしたけど、
アルベルトの弁舌の前に、太刀打ちできず・・

彼の立場は散々だったけど
美しい人は何をしても様になるの


きっとロッテの一生を託せる人は
アルベルトで、自分ウェルテルではないと
思い知らされただろうな～

アルベルトから渡されたピストルも
意味深だけど、決して彼は自殺を考えた事のない
前向きな人であろうから
本当に手切れ金代わりなんだろうな

前後するけど、ロルフとサビーネの山越えのシーンは
狭い舞台を感じさせないほど
迫力を持って演出してました

二つの恋人達は、
破局したけれど、一組の穏やかな夫婦を生み出し
そしてウェルテルは作家として大成していくので
これも一つのハッピーエンドでしょうか


小説の内容は結構重くて深いと思うけど
こうして原田先生の演出で舞台化されると
なんかもう・・宝塚マジックがかかって
華やかで美しくて淡い初恋物語になって
私達を夢の国に誘ってくれます