FALSTAFF

～ロミオとジュリエットの物語に飛び込んだ～
フォルスタッフ



この題名を聞いて一番に思い出したのが
ケネスブラナー主演の「ヘンリーⅤ世」

物語の冒頭で、ごろつき放蕩三昧の仲間に
フォルスタッフとピストルがいたなあと
そしてフランスとの戦争へ行ったような記憶が


十何年も前にビデオで見て以来なので
すっかり忘れていたのですが
そうしたら、このお芝居でも
ちゃんとエピソードになっていた

でもって
谷先生が描くフォルスタッフの性格が
自分勝手で自由で人に迷惑をかけても
天衣無縫な楽しいキャラになっていました

ネタバレになるのでたたみます

フォルスタッフが観客周知前提の話しのロミオとジュリエットの世界に
やってきたという「if」のお話で
彼の行動がどの様に　モンタギューとキャピレットに影響するのか
そしてロミオとジュリエットの恋はどうなるのか
考えただけでわくわく

ああ、こうきたのか！って
最後笑いの大団円

そして、終盤キャピレット家の霊廟に出演者が集まるとき
ひょこ！っと、頭にわっか付いた二人が舞台に出てきました
ティボルトとマーキューシオさん達ね

わっかが二人、って意味分かりますか
お話の結末は
フォルスタッフマジック炸裂です


お芝居中時のポイント
出演者で汝鳥伶様が３役、いや４役していた
そんなに何役も・・しなくてもと
思ったけど今思えば、やはり汝鳥様以外に考えられない

フォルスタッフが薬売りのやり取りで
ふぉ
「あなたは兄弟はいるのか」と尋ねると
薬売り
「３人兄弟の３番目で上の二人は頭がいい」
ふぉ
「長男が、ベローナ大公で次男が神父様か
あわわわ・・」

となことで、お腹よじれそうだった


ちょっと残念に思えたことは
ロミオ役の暁千星君
所々1789のフェルゼンが垣間見えてしまう小さなことと

キャピレット、モンタギュー両家の争いの場面で男女激しく衝突していたけど
かなり激しい格闘場面をロングドレスの淑女がなりふり構わず
、つかみ合いだのキックだの・・いや～ちょっとありえないわ～
てな思いがありました

でも、本当に楽しいお芝居だったのですが
２幕が４５分って短いと
凄く残念
少しショーがついているといいのにと思ったけど
２幕冒頭にダンスシーンあるので仕方ないかな