蘭陵王

今日は久々の梅田シアタードラマシティ
ドクトルジバゴ以来かな
でもってお席が４列34番！！だよ
ＢやＡ席なしの、もううれし泣き
なのに左目が痛くて、涙っぽいの

 

終演後眼科でアレルギー性の結膜炎が悪化してるって言われた
こんな状況だけど、バッチり、オペラグラス無しでお顔拝見してきたよ
あと水曜日ってことで
雪組生なのかな　それらしき人が観劇に来ていた、と思う
拍手はなかったし・・期待していたけど分からなかったのが残念


まず前準備で初日観劇のblogの内容を見て
改めて「きむしん=木村信司」作品と認識

きむしん作品は宙組「王家に捧ぐ歌」いらいで
彼の持つ独特の作品カラーに負けないよう心構えて望まないと

ではないと負の面ばかりがインプットされてしまい、
せっかくの作品が過小評価してしまいそう
数回観劇するなら作品評価の書き換えも可能だけど
一回限りなら気持ちにゆとりを持って望みたいと思う
とういことで、
結果は
王家以上にきむしんだったよ



まずは良い点
蘭陵王の半生を描くのだけど、
かちゃ=凪七瑠海が、少年から大人まで演じきるのなんの違和感なかった
てか
まじ少年かわいい
美しくかわいい
そのまま大人になったのね。故の悲劇もあるのだけど

美しい人を自分のそばに置きたい、っていう大人の欲望が
彼の性格をゆがめてしまったけど、人を愛することを覚え
新たな旅立ちでエンド

ホモセクシュアルな描写もあって
どうも正視出来ないとこもあったけど
テーマから外せないので仕方ないのか、と思う

瀬戸かずやさんがね
とっても「おねえ」で出てくるの
今までの彼のキャラクター、とか既存のイメージ大破壊
役者だね
本当になんかもう頭下がるぐらいの熱演だよ

悠真倫さんの将軍の迫力が皇帝を上回ってた
彼が死んでの北斉が滅亡したって、うんわかる。

フィナーレのダンス
東儀秀樹さんの楽曲提供で二人踊るのは
雅楽の舞踏なんだけど
いや、これってデュエットダンスじゃない！
本当に宝塚ってある意味すごい、と思ったよ


以下ちょい辛口
まずミュージカル？より朗読劇？
というような説明とセリフと歌とで進めていく
舞台装置はほとんどなし
ふと壮一帆のバウ公演「オグリ！」を思い出したけど
私的には、この作品の劣化版に思えたです　　ゲフン､ｹﾞﾌﾝ


ネタバレ注意で以下たたみます

まず、語り部が二人いた
なんで？！
いや本当は京三紗さんなのに
突如花野じゅりあねえさんが出てきて
自分の身分を名乗って説明し出した時には
まじなんで？
確かに語り部が説明だとおかしいシチュエーションなんだが
「演出が悪い」と辛口批評をしていた観客もいたのは確かで
これは、ちょっと・・

私はきむしん好きで、彼の作品で独特なセリフや
メロディーはおしりこそばくなるけど
パウチー（食べたことないけど）みたいな
独特な味付けだと認識してる
でも今回は味ではなくて、砂粒かんだみたいに不快な気分が
あったのは確か

舞台演出手抜き、台詞の使い回しがあるけど
何より私的に、これはないと思わせたのは
蘭陵王の性格を形成する経験
これは良くわかる

けど、なんで洛妃まで同じ体験とするのか？
同じ傷を持つ物同士しかわかり合えないのか？って
マジ安易過ぎて腐ってしまいそう
これって脚本手抜きだ・・サイテー
あ～あ言っちゃった

けれどもきむしんの作品は見た後に不快感をのこさないので
たとえ瀬戸かずや先輩おねえでも
ホモセクシュアルであろうと許せる
ここに不満や苦情を上げても
やはり機会あれば再度観劇も有りなんだよな